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Channel: 診療所コラム –株式会社ケアマックス
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診療所コラム⑬<整形外科コラムNo.6>

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前回はPTが集まる整形外科クリニックでどんなことをやっているかを解説しましたが、その前段階として、PTを募集してもなかなか思うように応募が来ないというお悩みをよく耳にします。

PTを募集するとなると、求人媒体に掲載を依頼したり、紹介会社に依頼したりして応募を待つというのが一般的です。ただこれだけですと、給与、勤務時間、加入保険といった労働条件はわかるのですが、どのようなリハビリをするクリニックなのか、同僚にはどのような人がいるのか、自分が成長していけるのか、といった職場のイメージが湧きづらく、応募に繋がりにくい状態です。

そこで今回は、自院のホームページでPT採用のためのページを作ってクリニックの雰囲気を伝えて、職場のイメージを湧きやすくさせるポイントを解説していきます。

 

1.キャリアアッププランを載せる

PTは職場をただ働く場としてだけでなく、リハビリ技術を身につけ、磨き、成長していく場として捉えています。そのため、クリニックにどのような教育プログラムあり、どのようなリハビリ技術が身につくのかを具体的に載せると良いです。

1年目、2年目、3年目…と、入職年数で参加できる研修プログラムや、身につけられるリハビリ技術、その年数までに習得できるようになっていることを、例として示せるとキャリアアップのイメージがしやすくなります。

(例)

1年目:○○の疾患の評価・治療方法、リハビリ計画書の作成、カルテの書き方

3年目:新人の指導ができる、リスクの高い患者の評価・治療

5年目:あらゆる疾患の治療ができる、院内勉強会の講師、各PTの管理・指導

 

2.1日のスケジュールを載せる

1日のスケジュールを画像や図解で載せると、勤務のイメージが湧きやすくなります。

出勤して、午前中リハビリを何人担当して、休憩があり、ミーティング等に参加して、午後のリハビリを何人担当して、退勤するというのを、時間付きで示せると良いです。

(例)

8:45 出勤、朝礼

9:00 午前のリハビリ(〇人実施)

12:30 院長を交えたカンファレンス

14:45 午後のリハビリの準備

15:00 午後のリハビリ(〇人実施)

18:30 リハビリ時間中に書けなかったカルテの記録、リハビリ計画書の作成

19:00 退勤

 

3.スタッフの生の声を載せる

実際にクリニックで働いているスタッフの生の声を載せるのは、実例から職場のイメージが湧きやすくなるポイントになります。載せる事例は、入職して間もない人の声、教育を担うようなベテランの人の声の両方が載せられると良いです。困った時に周囲がどのようにサポートしてくれたかといった具体的なエピソードがあると、安心感に繋がります。またスタッフに書いてもらったアンケートの原本を画像で載せると、信憑性が増します。

(例)

【入職して1年目】

クリニックでリハビリをするのは初めてで、自分の専門外の疾患の方のリハビリ計画がなかなか立てられずにいましたが、経験豊富な先輩のサポートを受けて助けてもらいました。担当の患者さんの情報を共有する場が多いので、いろんなアドバイスをもらえることが多く、自分のリハビリの範囲を広げていくことができます。

【入職して10年目】

当院のPTはみんな向上心のある人ばかりです。院内勉強会やカンファレンスを通じて、みんなでリハビリ技術を向上していきましょう。

 

4.スタッフのプロフィールを載せる

現在働いているスタッフのプロフィールを写真付きで載せると、同僚のイメージが湧きやすくなります。どうしても拒否する人以外は、できるだけ多くのスタッフのプロフィールと写真が載せられるとベストです。特に写真はイメージが湧きやすくなる材料です。

プロフィールには、得意とするリハビリの分野、皆さんへの一言があると、自分がその中に溶け込めるかがイメージしやすくなります。

(例)

得意分野:膝関節のリハビリ、歩行訓練

一言:主に高齢者の方の膝の痛みや、器具を使いながら歩く時の姿勢を正していくのが得意です。歩行困難な高齢者のリハビリでしたら任せてください!

 

5.院長からの一言

クリニックの雰囲気は院長によって決まると言っても過言ではありません。院長が写真付きで挨拶文を載せてどのようなクリニックを目指しているのか、どのような疾患を得意としてリハビリのオーダーを出すのか、保持している資格が載せられると、自分のリハビリが活かせる職場なのかがイメージしやすくなります。

 

上記のポイントを踏まえて、採用ページを作成してみてください。

これはPTだけでなく他の職種においても有効なので、採用に行き詰ったら自院のホームページで、職場の雰囲気がわかるようなページを作ってみると良いです。


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